結局カレー

SING/シング:ネクストステージの結局カレーのレビュー・感想・評価

3.4
廃業に迫られていた劇場が夢を見るだけで終わりかけてた原石たちを発掘し起死回生の復活劇がメインストーリーだった『SING』から5年。あのときのメンバーで相変わらず仲良く切磋琢磨してて劇場は笑顔のお客さんで溢れてるのに、開始数分、少し高みを目指そうとした途端、痛烈に味わう挫折。かわいいアニメーションなのにシンプルにエンタメのエグみもみせてくる。いや、でも、この挫折こそエンタメを昇華させるカギだし、ある意味『SING 2』が描いたものはこれまたエンタメのど真ん中。

ローカルからメジャーの違い、権威に左右される作品の方向性やキャスト変更、無茶なスケジュール等結構シビアなとこも含まれるけどバスタームーンは強引なでも使いながら切り拓いていく。bad guyで侵入してくシーン良いよね。でもなんたってロジータのセリフ「レッド・ジョア・シティの舞台に立つことは子どもの頃からの夢だったの。やっと夫を説得して一日子どもの世話を任せてきたのよ。絶対にこのチャンスを無駄にしたくない!さぁ行きましょう。失うものは何もない!」にマジ夢と希望詰まってて好きだったわ。

前回からのキャスト陣が良かったのはもちろんアイナ・ジ・エンドの唯一無二の歌声も、あのダンシング・ヒーローの先生もストリートダンサー役といえど声優がうまくハマってたなぁ。ただクレイが歌い出した瞬間”””稲葉 浩志”””すぎて笑った。良かったけど色が強すぎた。
悔しさも喜びも恋心も気持ちが乗るといい歌になる。映画だけど良いライブパフォーマンスが観れました。次は字幕で観たい。