ダイアー教授

レディ・ガイのダイアー教授のレビュー・感想・評価

レディ・ガイ(2016年製作の映画)
3.7
題:男らしさとは?

なかなかオモシロかった。
ミシェル・ロドリゲス(以下、M・ロッド)主演のちょっと変わった映画。
『バイオハザード』のレイン、『ワイスピ』のレティ等、
男女(おとこおんな)がハマり役のM・ロッドが、改造手術で女性の身体にされた男のヒットマンを演じる。
ちなみにM・ロッド本人はバイセクシャルを公言している。

女性になったM・ロッドさん、本作では“いい女”扱いされているが、どうなんだろう…?
まぁブルドッグのご面相をカワイイという人もいるし、蓼食う虫も好き好きなんてことわざもあるし、好みは人それぞれなのでしょう。

本作ではブラのホックを一発でとめられないM・ロッド、
口紅の塗り方が間違っているM・ロッド、
女なのに酒の呑み方がオッサンっぽいM・ロッド…
とても可愛らしくキュンキュンしました。

映画として興味深かった点を3つ挙げる。

1.ファルス象徴
端々に“男性”をシンボライズするシーンあるいはファルス象徴がある。
※天狗みたいなお面やら、冒頭の白熱電球と導線は意味深です…

敵役には、“男性そのものをシンボライズした異星人”を4度倒した伝説の女傑、
エレン・リプリーさんを起用。
恋人(?)役には、現実でM・ロッドさんと噂になったクリスターナ・ロケインを思わせる金髪の嬢をキャスティングした…ってのは勘繰り過ぎでしょうか?

2.吹き替え
吹き替え版もチェックしました。
DVD版の朴璐美さんのアテレコも色っぽくていいが、
『バイオハザード』のテレビ版に思い入れの深い身としては、声優がが高山みなみさんだったら星+2だ!

『名探偵コナン』で“心は高校生、身体は小学生”の高山みなみさんが
“心は男性、身体は女性”を演じているのを観たい。

3.男らしさとは?
私は男だが、男の仕草・所作というのは一体、何だ?
男らしさってどういうものだ?
普段、全く意識していませんが、M・ロッド(女性)がそれを見せることで「男らしさこういうことか~」
って気づかせるメタ視点がありました。