3Smom

キャットファイトの3Smomのネタバレレビュー・内容・結末

キャットファイト(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

気性が荒く腕っ節の強いおばはんふたりが殴り合いする話。笑
だけど割と見応えがあったw

一番強く感じたのは「どんな人間も満たされているときは傲慢になり、失うものがなくなったときに最強になる」んだなってこと。


元友人のふたりがパーティーで再会し、富豪と結婚し裕福な女性がそのパーティーで給仕のアルバイトをする売れないレズビアンの絵描きを酒の勢いでディスりまくる。
お互い私生活で不満があったふたりはバチボコの殴り合い。初戦は絵描きが勝利。
この喧嘩がキッカケで裕福な女性は2年間昏睡状態に陥り、その間に夫と息子を亡くし全財産も失い、文字通りの「何もかもを失った人間」となる。

かたや絵描きは成功し、レズビアンの恋人との間にも子供を授かり順風満帆。
そして2年越しの再会でまたもバチボコの殴り合い。2戦目はすべてを失った女性の勝利。

そしてさらに2年後、絵描きは昏睡状態から目覚める。2戦目が原因で流産し恋人にも捨てられ、絵も財産もすべてを失う。
当時自分のアシスタントをしていた女性が甲斐甲斐しく世話をしてくれていたが、好意ではなく落ちぶれていく様を見ていたいだけと言われプライドもズタボロに。

元裕福な女性は田舎に引越し、叔母の介護をしながら残りの人生をやり直しつつあった。

そしてその居場所を見つけ出した元絵描きが元裕福な女性の元に。
初めはバチバチの雰囲気だったが、お互いの似た境遇を話すうちに和解。

…かと思われたが、何やかんやあってまたもやバチボコの3戦目が繰り広げられ、大自然の中に彼女らの怒声だけが響き終幕。


なんじゃそれーーー!だが、一度持ってしまった怨恨の思いはそう簡単に払拭されないのが人間。リアルだなーと思った。

一度交差した直線は二度と交わることがない。

まあ何せ根性ババ色のおばはんふたりのどつきあいはなかなか見応えがありました。笑
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