10月8日は我らがクリスティーヌ・ダルボン役で知られる女優クロード・ジャドの生誕68周年!
トリュフォーの自伝的ライフワークとなったシリーズ作「アントワーヌ・ドワネルの冒険」でドワネル君の良妻を演じ、
プライベートではトリュフォーと婚約して式直前にドタキャンされちゃうという、いかにもな逸話も残しています。
20年にも及んだシリーズの最終作に当たる本作は前4作品の回想と共に構成され、すっかりオッサンになったけどもやっぱりどこか子供っぽいドワネルの恋愛遍歴を紐解きます。
愛に誠実で在るがゆえに、どこかフワフワしちゃってる感じはやはりトリュフォー自身の投影であり、
こうしてドワネルの軌跡を辿ると彼の生き方がいかに自由で、というか自分本意すぎて、所帯を持っていても恋愛に生きる様はフランスの国民性を感じずにはいられません。
この憎めない愛らしさもトリュフォーそのまんま。
コレットの登場で前4作品の様々なエピソードの回収作業が加速していき、懐かしのメンツも同じ俳優で次々に登場。
新恋人もトリンドル似でめちゃめちゃ可愛いし。
根なし草野郎ドワネルは果たして幸せを掴むことが出来るのか?!
クロード・ジャドは残念ながら58歳の若さで夭折され、コレット役のマリー・フランス・ピジェも66歳で急逝されました。
トリュフォーももう少し長生きしていれば、もしかしたらシリーズ6作目もあったかも知れませんね。
アントワーヌ・ドワネルの冒険、ここに完結。