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サラバ静寂のkuritaのネタバレレビュー・内容・結末

サラバ静寂(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

音楽が禁止された近未来て完全に音楽版『華氏451』にしか見えなかった。というか、それがやりたかったのだろうと思う。やりたい事が明確にある作品は面白い。無駄に金を使って中途半端なものを見せられるより余程マシ。

主人公と音楽に魅了される警官の1人がモンターグの役割をしていて、斎藤工がビーティ隊長、ヒカリはクラリス。ヒカリに至っては光=Clarith(光り輝く)だから本当にそのままの役回りで主人公を音楽へと導いていく。
あと監督がトークショーで言ってたけれど、廃墟は燃やす予定だったらしい。つまりは華氏451の大量の書籍を所有していた老女の家と同じ。
で、最後は仲間のいる森に行き着く。やっぱみんな森に集まるのだなーと思ったらちょっと笑ってしまったが。

しかしなんと言っても灰野敬二の爆音ですよね…高まる…最大限にボリューム上げてたのはグッときましたね…そしてサノバノイズということはson of a noise(ノイズの子)。気が利いてる。

あと画面に出てるくるミュージシャンのセレクト見てると監督と音楽の趣味が合う気がするなと思った。
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