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イイネ!イイネ!イイネ!のtakのレビュー・感想・評価

イイネ!イイネ!イイネ!(2017年製作の映画)
3.0
クレイジーケンバンド結成20周年で製作された横浜への地元愛あふるる佳作。現在はミュージシャン、そのマネージャー、ヤクザとそれぞれの道を歩んでいる幼なじみの男3人。ある日、トラブルに巻き込まれている女性をケンが助けたことから、裏社会のもめ事に巻き込まれていくことに。横浜スタジアム公演が決まったCKB、そして女性との恋の行方やいかに。

本人役をセルフカバーする(演じる)横山剣さんを始めとして、とにかく不器用な男ばかりがズラリと並ぶ。組織に馴染めないヤクザを演ずる金子賢、地味ながら筋を通すヤクザの伊原剛志、ヘマをやらかす旧友中野英雄。それをバンドメンバーや秋吉久美子演ずる頼れるママさんなど周囲の人々がそっと協力したり、助言したりする様子がいい。街の裏にある厳しさとそこにある人情が染みる。

たまに好きな音出せるから楽しいんだってスタンスのバンドメンバー。みんなで愛車を駆ってパレードみたいに街を流す場面、好き。助けた女を追うヤクザたちが「黒服の奴らと一緒にいるんです」と言うのが、バンドメンバーだから笑える😆

CKB楽曲は全編に流れるが、アルバム「SOUL電波」収録の「生きる。」が究極の励ましソングとして心に残る。

どうしたっていうんだい
なんてこたないじゃんな
気にすんな じゃ泣くだけ泣きな♪

この一曲だけを友の為に演奏する場面、助けた女性を励ます為にアカペラで歌う場面。そしてその曲が傷心の自分に突き刺さるクライマックス。

くーーーーっ🥲
いいね👍いいね👍
いーっねっ👍

特定のファンサービス映画ではあるけれど、CKBお好きならお気に召すはず。
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