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彼女がその名を知らない鳥たちのKUBOのレビュー・感想・評価

3.8
10月9本目の試写会は「彼女がその名を知らない鳥たち」。

この前「ユリゴコロ」を見たばっかりで、また「沼田まほかる」である。さらに監督が「凶悪」の「白石和彌」なのだから、どろどろで怖いのは保証付である。

「ミックス。」で謎の中国人で大笑いさせてくれた蒼井優が、今度は、男にだらしなくて、男運の悪い女を、どんより暗〜く熱演。何より、竹野内豊、松坂桃李というイケメン2人との濃厚なキスやセックスシーンがいっぱい。中盤までは、そればっかりと言っても過言ではないくらい。蒼井優も、こんなに濡れ場ばっかりの作品も初めてじゃないかな?

尽くして尽くして尽くしまくる阿部サダヲを、詰って詰って詰りまくる女王様・蒼井優。尽くして尽くして尽くしまくるけど、蒼井優が好きすぎてストーカーまがいのこともする阿部サダヲ。「沼田まほかる」らしく、登場人物の誰もが怪しくて、誰もが怖い。

そして終盤、ミステリーとして急展開を見せ、しっかり騙してくれて、またまた「愛」の物語と化して涙と感動を誘う。

「ユリゴコロ」ほど残酷ではないので、あれがダメだった人にも見られるとは思いますが、またまた最後まで閉塞的な雰囲気で、共感できるかどうかは別物です。悪しからず。

(それにしても竹野内豊、始まって以来のダメ男ぶり。ファンは泣くかも?(^_^))
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