【ロシアに行きたしと思えど・・・】
帝制時代のロシアでは皇帝の居城であり、今は美術館として使われているサンクト・ペテルスブルクのエルミタージュ宮殿。
その歴史や収蔵品を紹介したドキュメンタリーが本作。
エカテリーナ女帝の時代に大量の美術品をヨーロッパから買い集め、ヨーロッパ諸国にひけをとらない文化の殿堂を作ろうとしたことに端を発している。
言い換えれば、それまでのロシアはヨーロッパの辺境=田舎だったということでもある。
二度の世界大戦時には収蔵品を避難させたり、スターリン時代には収蔵品が(美術館関係者の意向に反して)外国に売られたりと、色々なことがあったらしい。
第二次世界大戦でベルリンにソ連軍が進攻した際に、そこから持ち帰った美術品もあるという。ドイツは返還を求めているらしいが・・・。ナチはヨーロッパを支配していたときに各国の美術品を略奪していたので悪名高いけど、ソ連も同じことをやっていたわけだ。
こういう映画に接すると、やはりロシアに一度行ってみなくては、という気になる。
だけど、新型コロナに加えてロシアのウクライナ侵攻が続いている現在、なかなか実現は困難なのだ。
すでに前期高齢者だし、行かずに終わるかなあ・・・