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ハイヒールを履いた女のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ハイヒールを履いた女(2012年製作の映画)
3.1
エルザ・ルーウィンによる同名小説『I,Anna』を元にしたミステリー作品。
原作未読。

監督は主演のシャーロット・ランブリングの息子バーナビー・サウスコム。

独身パーティに足を運んだアンナ(シャーロット・ランブリング)離婚して独り身の彼女はパーティである男と出会う……が、翌日その男はマンションの一室で他殺体で発見された。
事件のあったマンションのエントランスで彼女を見かけて惹かれる警部のバーニー(ガブリエル・バーン)しかし事件の捜査を進めるうちに彼女と被害者に接点があったことが判明する……という話。

アンナの行動に、ちょっとずつ違和感を重ねていく流れ。
いつ手首を骨折したのか、神経症的にギブスの部分を掻き毟るストレスは何故か、スマホがあるのに公衆電話を使う理由、溜まっている自宅の留守電を聞かない訳、一人娘とその子供(アンナにとっては孫)と同居しているらしいものの妙に違和感を覚えるのは何故か。
ここらへんが、アンナが抱える裏側で隠されていた真実の部分。

それと平行して事件の捜査がすすむ。
警部のバーニーは結婚しているけど別居中。
アンナを見かけ、惹かれて、ストーキング及び職権乱用で彼女の車のナンバーから住所を割り出す。
職業モラル何処へ行ったwww

そして独身パーティへ紛れこみ、まんまとアンナと知り合う。
ちょっと待て仕事はどうしたwwwwww

恋愛スリラーかと思いきや、納まるべきところに納まった形のオーソドックスなミステリー。

アンナは常にハイヒールを履いていますが、ラストはローヒールのパンプス。
そこアピールしたかったのかな、邦題は。
分からないけど。

フェ○の場面があったけど、母が演じるセクシャルなシーンを撮る場合の監督の心境やいかに。
(監督と俳優の関係が親族で尚且セクシャルなシーンを撮る場合、互いの心理ってどうなんだろう?とはいつもふと思う、お互いプロに徹しているんだろうけど)

雰囲気と映像は良き。
物語としてのミステリーとしては引きが弱いかも。
ガブリエル・バーンとシャーロット・ランブリングのCPは渋くて絵になっていた。

メモ→撮影はベン・スミサード。