LEONkei

ハイヒールを履いた女のLEONkeiのレビュー・感想・評価

ハイヒールを履いた女(2012年製作の映画)
2.0
男と女の出逢いは大人になればなるほど、複雑な事情と激しい情事に耽てしまう…それは人生の終焉が見え隠れするが故に、一瞬一瞬の時を噛み締め味合うように濃密で貴重な感情に流される。

シャーロット・ランプリング演じる孤独な未亡人は大人を振る舞い冷静さや作り笑顔も見せるが、ココロの奥底に眠る闇が見え隠れする動揺が上手く表現されている大人のサスペンス。

出逢いを求め孤独な中年男女らが集まる〝SINGLES NIGHT(独身パーティー)〟で、ココロの闇を埋める悲しくも切ない中年女性。

ひとりが楽で良いと思う事もあるだろうが、気がついたら孤独だった…
と言う状況は耐え難き人生なのかもしれない。

ひとりと孤独はある意味、別物なのだから。

純粋な恋をしたいと思っていても、悲しいかな時に経験や知識が邪魔をしてしまう事もある。

映画の内容としては〝モワッ〟とした空気が漂いサスペンスながら、ココロの闇を持ち続ける中年女性の物悲しさを描いている。

あの目力と微妙な表情を演じきるシャーロット・ランプリングでないと最後まで観れなかったかもしれません..★,
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