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バトル・オブ・ザ・セクシーズのおのレビュー・感想・評価

3.7
 大学の講義でこの映画の話が比喩で上がっていたなと思い鑑賞。観客はプロスポーツに何を求めて観にきているのかがくっきり映った作品だった。

 主人公ビリージーンはテニスを通じて女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱えていた。
 賞金一つに拘ることで女子テニスを守ることに繋がると、仲間とともにテニス協会を脱退し「女子テニス協会」を立ち上げる。

 この作品の1番のポイントはボビーもビリーも観客の想いや期待に答えたい、ってところが一致してたところだと思う。
 ボビーが全くの聖人じゃなくてたまたま別の意図があってビリーとの試合を盛り上げたいってところが合致したから、あの試合が実現したってところがミソじゃないかな。
 結局何かの権利を主張し得るためには、すぐにいいよって言ってもらえるわけでなくて、それ相応の相手のニーズ(ギャンブル笑)も叶えることが大事な駆け引きなんだなって勉強になった。

 結果的に、観客側も自分の思想や想いを持って試合を見にきてくれたからビリーとボビーの思惑通りになった。ウェイトレスの子がにっこりしててこっちも嬉しくなったよ!

 最後に、ビリーは素敵な功績を残したけどそれはスパイケ夫がいたからだということを忘れちゃいけないと思う…ビリーがしたことは夫の親切心を踏み躙ったと思うから、賞金まるっと慰謝料として払ってあげてほしいなと勝手に思ったよ…🥲
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