No.4181
巨匠・木下恵介、監督晩年の作品。
長崎原爆投下と、自身も病身でありながら、懸命に被災者の診察に当たり、原爆の被災状況を書き綴った永井隆医師のお話。
投下瞬間の描写がただただ恐ろしい・・・。
神の存在意義について、永井の義母が疑義を呈するシーンは、考えさせられる。
永井の2人の子供が素晴らしい。健気な兄と、一生懸命生きようとする妹は、リアル火垂るの墓のようで涙を誘う。
======================
ここんとこずっと原爆関連の映画を見ていると、
山崎貴監督の「オッペンハイマーに対するアンサー映画を作らねば」という、そのアンサーが何を意味するのかわからなくなってくる。
本作のように、数多の先達たちが原爆関連の映画を作り続け、既にアンサー出してくれてる。
その上で、現代のアンサーとは何なのか。
というより、そもそもオッペンハイマーが抱える「クエスチョン」とは??