よしおスタンダード

この子を残してのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

この子を残して(1983年製作の映画)
3.8
No.4181

巨匠・木下恵介、監督晩年の作品。

長崎原爆投下と、自身も病身でありながら、懸命に被災者の診察に当たり、原爆の被災状況を書き綴った永井隆医師のお話。

投下瞬間の描写がただただ恐ろしい・・・。

神の存在意義について、永井の義母が疑義を呈するシーンは、考えさせられる。

永井の2人の子供が素晴らしい。健気な兄と、一生懸命生きようとする妹は、リアル火垂るの墓のようで涙を誘う。

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ここんとこずっと原爆関連の映画を見ていると、

山崎貴監督の「オッペンハイマーに対するアンサー映画を作らねば」という、そのアンサーが何を意味するのかわからなくなってくる。

本作のように、数多の先達たちが原爆関連の映画を作り続け、既にアンサー出してくれてる。

その上で、現代のアンサーとは何なのか。

というより、そもそもオッペンハイマーが抱える「クエスチョン」とは??