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テオレマのodyssのレビュー・感想・評価

テオレマ(1968年製作の映画)
2.0
【インテリの映画はつまらない】

イタリアのパゾリーニ監督による1970年の映画。最近リバイバル上映されました。

ミラノに住むブルジョワ家庭に謎の美青年(テレンス・スタンプ)がやってきて一緒に住むようになるものの、それによって夫婦と息子と娘の家族が崩壊。また家政婦も・・・というようなお話です。

でもリアリズム映画じゃないので、とっぴな感じがする。例えば庭で青年が遊んでいると、一家の主婦(シルヴァーナ・マンガーノ)が庭を見下ろすバルコニーで衣服を全部脱ぎ捨てる。

大学生の頃の私も美青年だったけど(おいおい・・・笑)こんないい思いをしたことはなかったな(笑)。

その他の人物も、まあ類似の行動をとって・・・。

1970年前後の反体制的な風潮が分かる。
インテリの反権威主義だとか、ブルジョワ嫌悪が出ている。
でも、こういう映画を作って喜んでいるのは、やはりブルジョワじゃないかな。

今は、見る価値もほとんどないというのが、私の評価です。
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