クリーム

テオレマのクリームのレビュー・感想・評価

テオレマ(1968年製作の映画)
3.9
感覚で好きでした。宗教が絡んでたり、変な芸術的な絵が出て来たり、出演者の行動が皆、意味不明な所があったりで、ストーリーは解るけど細かい所が理解が難しかったです。パゾリーニ監督作品のファンならば解るのかも知れないが私はこれが初パゾリーニ。芸術的な感じは、ホドロフスキーっぽくもあった。理解に苦しむが、飽きずに楽しめました。それで良いのかも知れない。
そして、テレンス·スタンプが若くてイケメンだった。

ミラノに暮らす、あるブルジョワ一家が、美しい青年の訪問者の出現で、彼の虜になり、自ら進んで青年に身を捧げ、それを境に彼らの人生観が全く変わってしまう。そして、青年が去ってしまうと彼等は、崩壊して行くのだった。



ネタバレ↓



·工場経営者で父は同性愛に目覚め、経営していた工場を労働者に譲り渡し、駅で全裸になり、砂漠を彷徨い歩き叫んで終わります。
·母ルチアは青年と肉体関係を持った事で快楽に目覚め、街で若い男を漁る様になりました。
·娘オデッタは青年が去ったショックで意識不明になり何故か手を握り締めたままで入院した。
·芸術家を目指していた息子ピエトロも青年と同性愛関係を持ちます。そして、全てが解らなくなり絶望する。
· メイドのエミリアは屋敷を辞め、子供の病気を瞬時に治したり空中に浮かぶなど、人間離れした奇跡を起こし始めます。ラストは、土に埋めて貰います。???
映画のラストシーンは、父の全裸で叫ぶシーンでした。

エミリアが、触れもせずに子供の皮膚病を治すあたりはキリスト教色が濃くて、彼女に奇跡の力を授けた青年はキリストって事なのかも知れない。
けど、ゲイ的な行動やルチアとのSEX等キリストの行動ではないよな?

劇中に登場するフランシス・ベーコンの絵画がヘンテコなチ○コの絵。彼はゲイだそうです。インパクトのある絵でした。
※パゾリーニ監督は共産主義者で、ホモセクシュアルだった。特に若い青年が好きだった様です。

もう少し色々な知識がないと本当のところを理解出来ない作品なのかと思う。でも、何かずっと画面に釘付けでした。何か惹き付けられる感じ…。もう少しオツムが成長したら再挑戦したい作品です。面白かった。

※leylaさん、理解出来てないけど、感覚で好きでした。ありがとう♡
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