きち

テオレマのきちのレビュー・感想・評価

テオレマ(1968年製作の映画)
-
突然現れたテレンス・スタンプによって、
家庭が崩壊してゆくブルジョワ一家の話

いわゆる美青年ではないテレンス・スタンプが、謎にブルジョワ一家+家政婦さんと体の関係をもつことから始まる

テレンススタンプが去っていったと同時に、
ブルジョワ一家のアイデンティティの崩壊が始まっていく…。
ブルジョワジーである自分という、大きな拠り所とその価値観が取り払われた時、
家族それぞれが、自分の身を委ねるところを探し、すがり、絶望し、憂苦と虚無の地獄に落ちていく。

テレンススタンプは「神」説が一般らしいけど、
悪魔にも見える

テレンススタンプとは一体…!
難解だけど、もう一回みたい映画だった
きち

きち