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テオレマの42のレビュー・感想・評価

テオレマ(1968年製作の映画)
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「天使と悪魔の間にいる、あいまいな人物」……
訪問者が家に入り込んでいくのが本当に自然で、危険なのか安全なのかさえ分からないまま男は去っていった。訪問者が家族を崩壊させたのか?彼が何を与えて何を奪ったのかなんて誰にも分からない。それぞれが何かに惹きつけられて自分でも分からないうちに引き返せないところまで自ら向かって行ってたように見えた。

それぞれが訪問者が来る前から何かに囚われていたんだと思う。彼は一体なんだったんだろう。彼の思惑なんてものはそもそもなくて、求められたものに応えていただけのような気がする。何が危険だったのか、何がこうさせたのか分からない。混沌としている。
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