Inori

ザ・レイジ 果てしなき怒りのInoriのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

普通に面白かった。色々気になるところはあるものの、一生懸命プロットを練った感じがするし、アクション映画の王道物語の基本を押さえている。逆にその王道さ加減が物足りないと感じるという危険もある。

しかしすごく気になったのは、縄張り内の一般人に車情報が一瞬で渡るくらい影響力のあるその地のボスに歯向かっておきながら、6年付き合ってる自分の恋人が普通に居られるわけがないし、自分ものこのこ刑務所に戻って無事な訳ないじゃないということ。一番最初に彼女を助けないと駄目だろう。こう思うのはハリウッドアクション映画の見すぎだろうか。いや、誰もが知ってることじゃない?!

あと主人公トロ(日本人には寿司ネタにしか聞こえない)が、結構すごく運転が上手くて喧嘩もすごく強いという設定なわりに、最初のシーンの彼の仕事が無人レストランを荒らすというなんとも地味な仕事だったのが、ん?と思ったわ。そういうの、下っ端チンピラの仕事では…。人殺ししたりとか人を痛めつけるような野蛮な人じゃないのよ、ということだろうか。

面白かったのは、ハリウッドほど銃撃戦がなくて素手の喧嘩シーンがあったこと。スペインは銃がどこにでもあるわけでもないのかな。

動いている車の中の人物を、比較的近距離で静止した状態で横から撃つって相当な腕だよなぁ。なんか考えれば考えるほどモヤモヤが増える映画。
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