星一

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走の星一のレビュー・感想・評価

2.0
 速度制御システムのエラーでブレーキも効かず、160キロという猛スピードで暴走する車に乗る家族のハラハラするコメディ作品。

 料金所や渋滞だったり、次から次に来る困難に猛スピードで突っ込んでいく様はちゃんとハラハラしてよかったと思います。機械に頼りすぎな人々に訴えかけたいことも伝わったし、ラストも、結構とんでもない方法で救出するラストシーンは、個人的にはよかったと思います。

 あと、お父さん役の人が、ロバートダウニーjrに似てるのもなんか良いですね。

 ただ、この映画のコメディの部分がよくない。全部空回りしてる感があります。

 多分、お爺ちゃんのやらかし要素ってコメディの部分なのかなと思うんですか、何も解決してないせいで、只々イラつく。最後なんかちゃっかり、ハッピーになって終わってるのもイラつく。

 拒絶反応を起こしたマダムも、水浸しになった家とその下の住人も、息子の新車を使ったことも、この家族全員でまとめてハッピーエンドになったせいで、全然スッキリしない。このお爺ちゃんだけはバットエンドにしないと終わった気がしないです。
 
 解決しなくても面白く終わってる映画ってあるのかも知れませんが、少なくともこの映画はちゃんと解決してほしいと見てて思いました。お爺ちゃんが痛い目に遭ってるシーンがあればスッキリするし、笑えると思うし。

 警察官たちのシーンも、バイクや、車を使って救助しているのは手に汗握って良いのに、変にギャグテイストにしたせいで、イラつく部分がありました。男女の警官が木を揺らしてるシーンと、エンディングロールに出てくるシーンや卓球の部分も、ハッキリ言っていらないと思います。

 BMWは追いかけてきて危ないシーンを作ってくれてるので、まだ許せるし、車屋の家族のシーンもちょっと面白くて許せましたけど、上に書いた部分だけは邪魔な気がしました。

 ハラハラできて良いシーンもあったのに、邪魔な部分が多いせいであんまり良くない印象でした。てか、なんか惜しいなって思ってムズムズしました。

 偉そうに、良くない部分を多く書いてしまってすいません。一個人の感想なのであしからず。
星一

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