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ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走のLCのレビュー・感想・評価

3.3
車ものかあ、車あんま興味ないんやけどな、と思ったら意外にもしっかり楽しめた。

作中殆どが「暴走車まわり」で描写される。
ブレーキ効かないし、なんか最新の運転システムで走行速度は160キロに固定されるし、このヒリつく状況で織りなされるドラマは何故かクスッとさせてきたりする。
みんな何かしらクセがあって、それも面白かった。

ドン・フアンという名前というか表現がフランス映画でも出てくると、世界は繋がってるなあと感じたりする。
Don Juan(ドン・フアン)はスペインの伝説上の人物(実在の誰かではない)がもとになっているとされていて、プレイボーイの代名詞。
モーツァルトの作品、ドン・ジョバンニの名前で知ってる人もいるかもしれない。ドン・フアンのイタリア語名だ。

それにしてもバイク隊、かっこよかった…!
暴走車に難なく追いつき、危なげなく必要な意思疎通を車中の人とも無線でもできて、必要なら車も操って1人でも確実に助けようとする。
命が剥き出しで高速を走ってる感覚を、見てる私が覚える。ひやあ…
上司が強すぎるところも好き。

黄色い車のあんちゃんは、血気盛ん過ぎて笑ってしまった。
殺しても死ななそう、と表現される人って、あんな感じかもしれない。あのエネルギーを他の何かにあてたら伝説作れそう。いや、ある意味作中でも伝説作ったか。

じいじは…お幸せに…
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