1932年のロベール・リナン版は白黒、こちらは2003年製なので当然カラー。撮り方がテレビ映画っぽい。1952年、1972年に続き、四度目の実写映画化。
でも地上波じゃ流せないよな。空き瓶を盗むシーンがあるし、未成年の喫煙シーンがあるし🚬
ジャケットのシーンは、ヌードのお姉さんを盗み見しているシーンwww
思春期真っ盛りですな。剰え母親が毛染めしているか確認するため梯子に登って入浴を覗く始末。
しかし過度の抑圧やストレスから、軈て反抗期と言うか、自棄気味になって行く。
フランス文学の中でもかなり有名な作品なので、ヨーロッパ文学が好きな方なら誰もが知っている作品。母親から疎外、虐待される子供の構図は、例えばシンデレラや白雪姫もそうだし、ヘンゼルとグレーテルもそう。欧州文学の一つのスタンダードなのかな?
ただねぇ、罰と称して小便入りのローストチキンを食べさせるのは如何なものか。しかも食べ終わってから種明かしする性悪ぶり。
自ら寄宿学校を望むにんじん。その表情は実に晴れやか。対し、母親は泣き伏す。まぁ私って何て可哀想なの!って言う悲劇のヒロイン的な涙だろう。
監督兼父親役はボーランジェ。実娘のルーがニコールを演じ、父娘共演を果たしている。