チッポグラフィア

メアリーの総てのチッポグラフィアのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.9

#哀れなるものたち のサブテキストとして再見すると予想以上に物語が重なった。
「フランケンシュタイン」の作者メアリー・シェリーの旧姓はゴドウィン、出産時に亡くなった母はフェミニズムの先駆者メアリ・ウルストンクラフト、父はアナキズムの先駆者ウィリアム・ゴドウィン、若くして女好きな遊び人の詩人シェリーと駆け落ちしているし、彼の妻はテムズ川に身投げしてるなど多層に繋がっていて、頭がグルングルンした。実はアメリカ映画の物語の雛形のひとつである、作家になりたい者が自らの声をみつける王道の話だった。更には執筆後に出版社とにやり取りには #ストーリーオブマイライフ が重なるなど、今一度見直すとかなり面白い映画。