このレビューはネタバレを含みます
フランケンシュタインの作家メアリーの総てを観ているような気持ちになり女性として生き抜くのがどれだけ大変で苦しくて絶望の中描いた物語だったのだと知るかのような気持ちになった
私が産まれるより200年以上昔に産まれた女性で
その時代は、今より男性社会で
映画を観てても男尊女卑を感じるものがあってムッとした
メアリーはパーシーの過去を知っても惹かれ合う気持ちが勝り二人は結ばれる
しかし、パーシーといい妹のクレアのパートナーといい責任だけとか自由な恋愛だとか言い簡単に女性を傷つける
女性にとって妊娠して子供を産む事は尊いし
女性の愛して愛されたいという気持ちに男性の欲望が混じり歪むかのような
そんな怒りや悲しみが深く伝わった
きっと、傷つける男性より傷ついた女性の方が遥かにツラいのが悔しい
後に、妻が自殺したからとパーシーが罪悪感を感じても
その悲しみより妻の悲しみが深い
罪悪感を感じてもまた自分の生き方でパーシーは生きていき
メアリーと後に結婚するのだから
そして、それでも怪奇な作品を描く作家として夢を叶え
女性としても生きていく強さを感じた
エル・ファニングは、憂いを帯びた表情を感じさせるものが強くあって
それもまた、映画を観ながら惹きつけられるものがあった
エンドロールまで観てより伝わるものがある映画