rascarunrun

メアリーの総てのrascarunrunのネタバレレビュー・内容・結末

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

フランケンシュタインの著者の伝記。
自由主義を主張するパーシーの恋愛や行動は、メアリーの作品に大きな影響を与える。
元々、怪奇書に興味はあったものの、パーシーと共に生きていくことによって、現実・愛情・醜さ・愚かさといったものに対し復讐という感情がメアリーを一気に執筆へと突き動かす。
初版には、女性差別もあり著者名が記されず、パーシーによるものだとされてしまう。しかし、パーシーの発言よりメアリーが著者だと認められ、第2版からメアリーの名が記されることとなった。
作中、作者不明で本を出版することに対し大きな不満を表していたので、発表されたことはメアリーにとって最大の報いだっただろう。
人生には色々な選択があり、その選択には結果が必ずある。
メアリーの選択は若さゆえに険しいものだったと思えるが、その結果傑作を生み出した。しかし、それは困難を乗り越え続け、生き抜いてきた芯の強い彼女だからこそ成し遂げられたことなのだろう。
最後パーシーに対し、自分の選択に後悔はないと言ったメアリーの姿はとても清々しかった。
rascarunrun

rascarunrun