えむえすぷらす

ガルヴェストンのえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
5.0
俳優でもあるメラニー・ロランの監督作品。ベン・フォスターとロッキー役のエル・ファニングの演技、演出と観客に望むものを安易に与えないビターなプロットが本作の核となっている。

絶望からの逃避、そして未来を残そうと画策するが決して思ったものは得られない。ただ単なる絶望でもない。

この作品は最後のシーンを描くために延々とプロローグを見せている作品だと思う。本編はごくわずか。冒頭と最後に描かれるシーンに尽きている。
この映画が起点に戻ってきた時、何かを得られたと思うのか、それともそれしか残らなかったと見るのか。私は役目を果たしたという思いからあの選択になったのだろうと思う。