Moonlady

最高に素晴らしいことのMoonladyのネタバレレビュー・内容・結末

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

どんな困難を抱えたとしても生きること
自分がどんなにクソだと世界から定義されたとしても無理に良くなる必要はない
そう感じさせてくれる映画でした





⚠️ネタバレ⚠️
あまりにも美しい映画だった
主人公が周りに変人だと定義されて
自分では抗っているけれど
結局は自分をその枠にはめ込もうとして苦しんでその言葉が呪文のように彼を苦しめていた。自分を壊れてる、変人だ、クソだと定義することがどれほど惨めで辛くて情けないことだろうか
観てるだけでも心がズタズタになった
姉はそんなつもりじゃなかったけど
間接的に自分がクソだと定義されてしまい
治らないと可能性を見出せなくなって
消えてしまったのは本当に辛い
死んだというよりまさにこの世から消えてしまった感じだった
今まで自分でなんとか自分の可能性や
世界の美しさを感じてギリギリのバランスで自分を世界に残してたんだな
そのバランスはあまりにも危うくてすぐに崩れてしまう
専門家に頼れなかったのは
どうしてこうなったのか
自分でも説明できなかったからなのか
それともそれさえも惨めだったのか
あまりにも悲しかった
世間が定義するキャラ、
人間としてこうあるべきというものに
なれない辛さがあった
なにかにならなくてはいけないようなある種の圧力が今の世の中にはあると思う。
本当に多様な人が自由に自分のペースで生きれるようになってほしい。
Moonlady

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