あいのべる

孤独なふりした世界でのあいのべるのネタバレレビュー・内容・結末

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞日 2022/5/1

ピーターディンクレイジきっかけで見た作品。ポストアポカリストものかと思って見たけど予想と少し違った。

最後の展開は予想がつかなかったけど、一応うなじにある傷跡とか伏線はあったようにも思える。
人間の突然死は人類の改革のために行われたのかな?負の感情を全て消し去るのは余りにも極端な話だけれど、そういった発想になるのはわからないでもない。だから、もうちょっとその辺を掘り下げても良かったのではないかと思う。

主人公デルの心の移り変わりが良かった。自分だけの楽園を作っていたというよりも、ただただ人情深い性格だったのではないかとも感じた。それ故に街を掃除したり今までにいた人を振り返ったりしていたのではないか。最初から彼は孤独を感じていたし、グレースが来たことによってそれを実感し始めていたんだと思える。

日常の風景を見ているのも面白かった。終末ものはアクションとかが多いのだけれど、こうやってごく普通に暮らしているのは世界とのギャップがあってとても愛おしく感じられる。
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