カポERROR

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明のカポERRORのレビュー・感想・評価

4.4
本作は言うまでもなく、私が敬愛してやまないどんでん返しマイスターこと、オリオル・パウロ監督の殿堂入り傑作ミステリーである。

私のようなミステリー好きは、如何なるミステリー・スリラー・サスペンス作品に対しても、ミスリードに翻弄されない体幹と、どんでん返された時にもしっかりと受け身を取ってインパクトを軽減するしなやかな体捌きを会得しているものだ。
だがしかし、本作ではその御自慢のスキルがなりを潜めた。
いや、全く歯が立たなかったのだ。
到底、理解出来ない。
悪夢のような怒涛のミスリードハリケーンに翻弄され、お小水チビり倒した挙句、受け身不能のドラゴンスープレックスホールドで脳天かち割られ、悶絶したままエンドクレジットを迎えたのであった。
会場でこだまするパウロコール。
薄れゆく意識。
「あぁ、負けたよ…パウロ…完敗だ。だがな、一つだけ言わせてくれ…。あの婆さん…熟女好きの…俺の…どストライクだった…ぜ…」

私はそれ以来のパウラーである。
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