良く出来てるオブ・ザ・イヤー金賞。同じ監督のイノセンツというネトフリドラマにハマってたので今作もしっかり持ってかれた。やや荒唐無稽感はありつつも推理サスペンスとしての面白さと独特の暗さとが素晴らしくマッチしていた。尺が丁度よいので秋の夜長にピッタリかと。
主演のマリオ・カサスの表情ゲーが良かった。常に追い込まれてる表情をしているので観ている側がどこまで本当なのかが分からなくなってくる。ホテルという密室での語りテイストなのもとても良かったし、回想の中で繰り広げられるシーンたちもとてもテンポよくごちゃつかないように作られていてよかった。
殺人の理由は、手段は、犯人は、この3つが明らかになるまでのむず痒い感じとそれらが明らかになる瞬間に起きるシナリオ的な大きな展開とがすごく良く結び付けられていて、めちゃ面白かった。
キャスト★3.9
ストーリー★4.0
プロット★4.5
バイブス★4.1
演出★4.2
映像★3.7
音楽★3.8
全体★4.2
