chinsuko

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明のchinsukoのレビュー・感想・評価

3.6
密室殺人を証明する敏腕弁護士の話かと思いきや

主人公の実業家ドリアは内鍵の掛かったホテルの密室で愛人ローラを殺害した容疑がかけられて、数時間後に裁判が開かれる。
そこに敏腕弁護士のグッドマンが訪ねて来て、無罪を補償すると言う。その代わり嘘偽りなく身に起こった出来事を話すように言う。

ドリアと愛人のローラは脇見運転で対向車に乗った青年を事故で死なせてしまう。ローラはドリアの地位を捨てることになると思い、事故の隠ぺいを図る。

これが事件の発端で、次から次へと事実がドリアの口から語られます。
そしてドリアも予想しなかった推理がグッドマンから語られ、真実のゆくえは思わぬ方向へ向かいます。
ドリアはローラを殺害したのか。またグッドマンは無実を証明できるのでしょうか。

と言った構成になっていて、展開も見やすく、よく出来ている作品だと思いました。

そして最後に驚く仕掛けが待っていますが、それは最高とまでは行きません。

理由は、世界観が「火曜サスペンス」的な枠を超えていない事、真実が驚くほどでは無い事が上げられます。

まあ、佳作といったところです。
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