MikiMickle

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明のMikiMickleのレビュー・感想・評価

3.5
女性写真家ローラ・ダビルが殺害される。
容疑者は不倫相手の青年実業家ドリア。
ある夜、ドリアの高級マンションに敏腕弁護士のグッドマン女史が尋ねてくる。検察側に新たな証言者が現れたと。証言までは残り3時間。
それまでに全てを洗いざらい話せと。
ドリアは過去を遡り、話をしていく…

まず、ローラが殺害された事件…
事件当夜、ローラとドリアは雪にまみれた人里離れたあるホテルにいた。口止め料を払えと脅迫されて…
ワナだと感じて逃げ出そうとするも、何者かに襲われ、ローラは死亡してしまう……
雪山のその部屋は外からは侵入不可。ドアには鍵とチェーン。全くの密室だった。必然的にドリアに容疑がかかる。裁判ではかなりの不利だ。

物語は、過去と、グッドマン弁護士との現在の会話が交互に進んでいく。
その中で、だんだんと明らかになっていく過去……

“悪魔の証明”というのは、“ある”という事を証明する事が不可能な事。
あの密室で何が起こったのか、彼が隠している事は何なのか、いったい何故雪山のホテルに行く事になったのか、浮気相手のローラと何があったのか…をドリアが話していくのだが…


正直な所、大まかなオチはわかってしまってはいた…が、しかし、そのオチに到達するまでの過程は2転3転していき、いったい何が真実なのかという謎解きは、弁護士との会話の中での回顧録としてスピーディーに判明していく。
そこに生じるのは小気味良さ・疑惑の解明のスッキリさと共に……

サスペンスのレビューを書くのはほんと難しいわ……良作!
MikiMickle

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