のふのふ

アフターマスののふのふのレビュー・感想・評価

アフターマス(2016年製作の映画)
3.7
〝僕は悪い人間じゃない..そうだろ?〟

建設現場の現場監督ローマン・メルニックは、数カ月ぶりに帰ってくる妻と身重の娘を迎えに空港へ向かう。しかし、妻と娘が乗った飛行機が空中で衝突事故を起こしたという衝撃の事実を聞かされる。事故による生存者はゼロ。家族を奪われたローマンは航空会社に謝罪を求めるが、表面的な補償のみという航空会社の心ない対応に憤りを感じていた。事故の真相を追いつづける中で、ローマンは事故に大きく関わる1人の航空管制官の存在を知る....。
2002年7月にドイツ上空で実際に起きた「ユーバーリンゲン空中衝突事故」と、その後に発生した事件がベース。







よくある、ある男の再生の物語かと思いきや、期待をいい意味で裏切る救いようのないお話でした。


実際に起きた飛行機の空中衝突事故がベースです。
管制官のミスはミスなんですけど、
間の悪い回線工事や、本来2人でしなければならない管制業務を1人で行なっていることが黙認されていたりと複雑でしたね。
次第に事故へと繋がっていくフラグがどんどん立っていく前半の見せ場は見てて胃がキリキリしました


〝責任は誰に?〟

不条理な世の中。
責任、怒りの矛先を人は探してしまう。

事故を引き起こす原因の1つとなった管制官のジェイクの
〝僕は悪い人間じゃない..そうだろ?〟という一言はグサッときてしまった






そして、
主演のアーノルドシュワルツェネッガーさん。
個人的には漫画的なキャラが多いイメージでした。
彼が今回演じるのは事故で妻と娘をなくし、謝罪を求める怒れる男。

〝俺の家族の写真だ。...まだ誰も謝ってくれていない〟

顔の渋みというか、漂う男の哀愁が印象的でしたね!





以上、「アフターマス」!
真面目に生きてきた人生がある日突然真っ暗になる...。
明日は我が身かも...
なかなか怖い映画でした!
オススメです!
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