たかやん

火花のたかやんのレビュー・感想・評価

火花(2017年製作の映画)
3.8
~売れなかった芸人,戦友たちへの鎮魂歌~

少なくとも
映画館では見るつもりなかったけど、
チケットを譲ってもらったので。


原作未読、ドラマ版未見。
映像版で興味あったのは、
林遣都よりも菅田将暉のこっち。




「昔はめっちゃおもろい奴と
びっくりするくらい
おもんない奴がおった。
今はおもんない奴減ったけど、
めっちゃおもろい奴も減った」

ダウンタウンの松本さんが
何かの番組で以前そんなことを。


それに照らし合わせるなら、
菅田将暉演じる主人公は今時の
オーソドックスな漫才を、
桐谷健太演じる先輩芸人は
自分の"面白い"をひたすら追求する
唯我独尊の古風なスタンスの芸人。



"お笑い"は小説や映画以上に
大衆受けが求められる分野だなぁ。



今回の勝手にハイライトは
"面白い"の方向性がぐちゃぐちゃになる
終盤の桐谷健太。



10年という数字ほど
時間経過を感じなかったのは
なんでだ??


そして。
大衆受けの頂点として
テレビが君臨してたはずだけど、
テレビ離れ等々でテレビの権威失墜した
いま、お笑いはどこへ行くんだろう?


夢破れた者たちが
見えてる人、見えない人…
成功者にはきっと2種類いる。