このレビューはネタバレを含みます
吉永小百合と阿部寛が夫婦役は無理がありすぎませんか…。
両者とも演技が上手いのは知ってるのに、そことは関係ない年齢差に引っかかってしまって、全然この作品に前向きになれない。
そして、途中の謎の舞台演出と、最後の方の会社の祝宴パーティでの写真ムービー演出ね。
活劇写真から逸れすぎじゃないでしょうか…。
残念ながら全く感動はなかったです。
ネタバレの部分も、一家を乗せた船が撃沈されたのはすぐ分かりますし、その上で、きっと吉永小百合演じる主人公が兄と弟どちらを助けるかみたいな瀬戸際に立たされて弟を選んでしまった、みたいな罪悪感かと思ったら、それは悲しい不運な事故、悲劇ですね、という感じ。
あれだけ物語を振り回す母親が封じた記憶として、なんか感情移入できませんでした。
『北のカナリアたち』が面白かった分、かなり本作は残念。