松井の天井直撃ホームラン

北の桜守の松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

北の桜守(2018年製作の映画)
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☆☆☆

いっそのこと劇シネで上映してはいかがでしょう。

上映が始まり暫くすると、いきなり舞台場面になり狐に化かされた様な気分になる。

咄嗟に「嗚呼!これは、実は舞台劇でした!」とゆう内容なのだろう…と思ったものの。あれ?違うのかい!

以後、この舞台劇は終盤に1度現れるだけ。

う〜ん!何となく意欲的な試みとして取り入れているのであろうけれども。この舞台劇の方が(尺が短い事も有って)本編よりも面白く観れてしまい。結果的には、中途半端に浮き上がってしまっている気がする。

内容自体は、極めて日本映画らしい内容で。そんなに悪いとは思わないのですが。
じゃあ〜面白いのか?と問われると…と言った作品。

主演の吉永小百合は、現在72歳との事だが。いつまで経っても本当に若い。
でも若さと演技とはまた別の話ですけどね。
来年の日本アカデミー賞取っちゃうんだろうなあ〜。組織…ゴホン! 日本にはサユリストが多いからね〜。

息子役の堺雅人ですが。年々演技のパターンに引き出しが無くなって来てないですかね?
この息子のキャラクターが、作品の出来を決める位に大事だと思えたのですが。観ていて全く感情移入が出来ず、全体の印象を悪くしてしまっている様に感じました。

極めて日本映画らしい日本映画と言いましたが。特に貶している訳ではありません。
元々その様な日本映画を観て来ている訳で。嫌いなのでは決して無いと言わせて貰いたい。
でも、人気の有る俳優に乗っかった様な。おんぶに抱っこした企画は、出来る事ならばあまり観たくは無いのが個人的な希望。
演出や撮影・美術面等は(時々入るCGはイマイチでしたが)なかなか頑張ってはいましたが。
じゃあ!この作品から何か新しいモノが生まれるのか?と言えば、それは無いだろう…と思ってしまうので。

※ 余談
1945年にセルフタイマー式のカメラが有るのか?と思いググったものの、詳しい事は分からず。
しかし、裕福とも思えない生活で。当時にセルフタイマー式のカメラを持っている事自体が、ちょっと信じられなかったのですが…。

1971年に24時間営業のコンビニが有ったのか?…と、こちらもググってみる。
日本のコンビニ第1号店は諸説有り、その内の1店は北海道で1971年らしい。
でも、当時に24時間営業のお店自体が有ったとは到底思え無いのだけれど…。
因みに、セブンイレブンが登場するのは1974年。
朝7時〜夜11の営業形態は当時としては異例中の異例で、世間を驚かせた程だったのだから。

2018年3月10日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ/スクリーン8