肉弾戦が機動隊によって鎮圧された後が背景にあり、そのため闘争というよりは主に三里塚に根付く伝統/風俗を活写している。
しかしあくまで真実を映し出す肉眼としてのカメラは連行されていく青年の乗ったパト…
完璧なフレーミングで撮られる86歳のお婆ちゃんの昔話、田村正穀映画と写真のカメラの区別がつかず遺影の撮影のつもりで用意した紫色の座布団と松の木、画面下端のマイクをまるきり無視した縦横に動く語り、背後…
>>続きを読むじっくりルポ対象を長年に渡り追いかけ続ける小川プロの姿勢に敬意脱帽。三里塚闘争の敗北を受け、この後移り住む東北での『ニッポン国古屋敷村』『1000年刻みの日時計・牧野村物語』しかり、地に根付いた農村…
>>続きを読む印象的なのは最後、90日間の拘束から帰ってきた二人の青年を迎える宴で、一人の青年は90日間の経験を調子よく喋っているが、カメラはそれにさほど反応もせず真顔で黙って煙草を吸うもう一人の青年の顔を撮り続…
>>続きを読む三里塚での7年間の「暮らし」が初めて可能にするドキュメンタリーの真髄。何度見ても打ちのめされる。
佐藤真『阿賀に生きる』
土本典昭『不知火海』
柳澤寿男『夜明け前の子供たち』
福田克彦『草取り草子…