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きみの鳥はうたえるのパピコのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.3
いい加減で空虚な僕とルームメイトの静雄、あやふやな男女の仲になった佐智子の3人の一夏の気怠い生活を描く。
佐藤泰志の函館シリーズの映像化。

作品としては惹かれなかったが、好きなシーンが多かったです!
3人でのコンビニでの買い物、横断歩道での別れ際の路チュー、クラブで踊る佐智子、石橋静河のカラオケでの美声。

3人が3人とも強い個性があり存在感があるので画面で生きているだけで画になる感じ。
柄本佑の終始色気だだ漏れ、染谷将太の映画に奥行きを持たせる演技、石橋静河の一言一言が観ている人の内面に響くような感覚の声。たまらないです!

けど作品としては気怠いちゃらんぽらんの3人が遊んで毎日を過ごす映画。
函館の空気感ってあんな閉塞感がある感じなのかな。
閉塞感のある地方でモラトリアム期を過ごす若者の空気感を描いた作品でした。
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