佐藤絢音

きみの鳥はうたえるの佐藤絢音のネタバレレビュー・内容・結末

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

すごくいい映画。

人間のちいこさを描くのが上手い。器の大きさとかもあるけど小さな目の動きやどうしようもない気の迷いとかそういう人間の小さい動きの部分、、

だからきっと、その小動物的な小ささに観ててイライラする部分はあって、個人的に夜明けのすべてはそれに当てはまってしまったんだけど、

でもイライラするからと言ってそのちいこさは悪ではなくてむしろ良いものというかなんだろう、動物みたい。音楽を聴いて踊るし、酒もたくさん飲むし、イライラして怒る人たちの捉え方がなんか動物を捉えてるみたいな感じなのかな?違う気がしてきた。でも面白い考えだから残しておく。

動物が好きか嫌いかみたいに、好き嫌いは分かれるけど、それってこの映画が人間のサガをすごく生々しく機微まで描いちゃってるかなと思ったのです

わたしは、小さい人たちが繋がって行く様が好きだと思った
函館という地方の街は一層それを強調させてたかも
家の巣・よくいくとこ

小さいというのは、きっと等身大という意味でもある。
いつも想像してる人間がでかすぎる。
本当は人間は1m半くらいしかないんです。チョコチョコ動いて何万キロも歩けるし、想像もできますが

それにしても、ラストすごかったなぁ…

あと、何げにバイト先のうざい先輩面白くてよかった、殴られるのちょっと可哀想なくらいだったけどよく考えたらかなりおもしろかった

誠実じゃないなってよく言われてたけど、誠実さって行動じゃ表せないものな気がするけど行動にしか現れない気がする

ただ愛し続けることは行動には表せないが、浮気とかは行動に出てるみたいなことです

誠実な人間なんていないかもしれないけど逆に全員誠実かも
心で思うだけでいいのなら
佐藤絢音

佐藤絢音