フレデリック・バックの『木を植えた男』『クラック!』を彷彿とさせる自由なカメラワークと筆致。絵筆の跡の生々しさが躍動感を増幅させ、少女の動きに眼が釘付けになる。
ローデンバック監督は心臓がない絵は動…
とにかく独創的な表現技法が素晴らしいアート作品です。
線と色彩を即興的に大胆に配置し、調和と崩壊の間の揺らぎをコントロールしつつ、世界と人物の内外面を見事に造形します。
本作でしか味わえない体験…
監督たった一人で作られた長編アニメ。絵を描いたのも一人。新しいアニメの表現も新鮮。極小化されて描かれた人物に、肉体と心臓の鼓動が宿る。残酷でいて希望溢れる一本。
(渋谷ユーロスペースにてSébas…
美し過ぎて脳裏から離れない息をのむ映像。
そしてまさに「大人のグリム童話」
残酷な物語。
セバスチャン・ローデンバック監督が自分で編み出した「クリプトキノグラフィー」という手法を使い一人で作画を担当…
東京アニメアワードフェスティバル2017後の特別上映会で鑑賞。
川や森の表現がとても綺麗。話もすごく良い。子供が生まれ、悪魔の罠にはまってしまった女が国を離れ遠くに逃げる姿、そしてラストシーンでは感…
素朴で味わい深い 水墨画タッチの線がまるで呼吸しているみたいで、曖昧な輪郭を縁取る。非常にミニマムな作画でありながら、豊かな躍動感やエモーションを巧みに表現していた。
小さい頃に読んだグリム童話の…
東京アニメアワードフェスティバルで鑑賞。
話はグリム童話の「手なし娘」がベースで教訓的だけれど、主人公の娘が悪魔に抗う様子は、多くの童話の受動的な女性像とは違っていて興味深かった。
注目すべきは、水…
© Les Films Sauvages – 2016