風来のリヨナ

大人のためのグリム童話 手をなくした少女の風来のリヨナのレビュー・感想・評価

3.6
性癖…ですかね

粉屋の暮らしは厳しい。このままでは一家は終わる…そんな折、もはや餓死寸前の父の元に現れた仙人めいたおじさん。「富豪になりたいなら水車裏のものを渡せ」とのこと。りんごの木?りんごの木なら渡すぜ!

途端に蘇る川の水…いや水ではなく黄金が流れてきた。大金持ちだ!安泰だ!しかし、”水車裏のもの”がりんごの木のワケはなく、標的は契約締結時に木の上にいた娘である。もちろん仙人は悪魔である。そんなこんなで手を失いつつ魔手を逃れる娘だが…みたいな。

動く水彩画な映画で、人物や背景…とってもシンプルな線と色で構成されている感じですが、風が見える…なんか温度感も分かる…不思議…そして、欠損の”癖”への理解が深い描写が多いため友達の可能性がある。ただ音楽がなんか…あれですね…amazarashiの『少年少女』始まるかと思った。最優先で破壊すべきは手ではなく涙腺では??

個人的に気に入ったのは、掬う手が無いので川の水を直飲みするところ、いちいち噴乳するとこ、飛び立つカラスのとこの反射神経です。
風来のリヨナ

風来のリヨナ