ひな鳥ピヨー

大人のためのグリム童話 手をなくした少女のひな鳥ピヨーのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

貧しく食うにも困っているから家族を幸せにできないと嘆いていたら林檎?を差し出す替わりに富をくれると言う悪魔

富を謳歌した数年後、徴収時になり娘を欲望で汚し差し出すなら富は与えたままにしよう。ここで改心すれば悪魔は娘に手出し出来ずに貧乏にはなったが終わったのに、さもなくば娘の両腕を切り落とし献上せよと言われて…
富を手放したくないために妻と娘を失った父親は幸せになったのか?
(林檎?→娘=清貧)(黄金水=欲望)

父親を見限って逃げ彷徨って水に沈んでいく娘は川の女神に助けられて
庭園にしかない梨って黄金色だから、粉屋の父親(林檎)が成金で領主に憧れたのを揶揄している?富を欲しなかった娘が王子に見初められて黄金の義手を贈られ夫婦として幸せに暮らしていたが

戦争で王子と離れ離れに
お腹いっぱいになるだけの贅沢な果物があっても愛する夫は遠くにいるから
孤独に出産。精巧でも実用性皆無な黄金の義手とか邪魔

国のために戦場に赴き臣下を信頼する王子は清い心のために疑うことを知らない
庭師を就けていったことだけは英断で妻子を逃がして種の餞別までくれた

川の源で女神が教えてくれたはるか昔に亡くなった世捨て人の家は平和で果物が溢れ小川が流れている。地道に種を植え母子で安全に堅実な暮らしは豊かで幸せ

敗戦で帰城した王子が知らされる残酷な事実…王子は妻子探しの旅にでる
妻が語った実家の話で王子は流れを戻し黄金は不要とし骨の欠片を口に
悪魔との悪縁を断ち切って代償の義務も必要なくなったから手は元に戻りましたとさ。

城でも隠れて暮らす山の家でもなく親子3人に相応しい私たちの家を探しましょう、自由なのです。めでたしめでたし


うーん、線描はシンプルだが見難いというのか疲れる。印象としては『かぐや姫の物語』を洋風タッチにした系?内容はグリム童話だがNHKで制作されそうな画風で、教訓自体は子どもでもわかるだろうが残酷シーンや描写と王子娘夫婦がまぐわう音声がね大人向け?何度か戻しつつ繰り返し全体通しで2回観たけどね、新しい発見とかはない。童話だし、あらすじとしてネタバレで書いたことがすべて