ねぇ素晴らしい

大人のためのグリム童話 手をなくした少女のねぇ素晴らしいのレビュー・感想・評価

3.8
穀物越しに親子で野糞するガチの名シーン。当事者以外が描写するときに適当さこそが唯一の戦い方であるのと、カールセーガンが生命の神秘を喝破したことと、描線が確定されないことは無関係ではない。絵を描くとき、ペン入れの選択する力に嫌になる時は消しゴムを持たずに鉛筆を走らせてそのままにすればいい。道具は使用者の傾向を増幅させる。理想論として僕はUndoを連打する描画法を好ましいと思わない。そして描き手が線を選択しないことはむしろすべての迷い線に対する誤読の責任を負い、個を肯定することを意味する。ロバートアルト漫画三人の女で言ったこともある。アニメーションではそれぞれ線が確定されても次の瞬間に破壊すればいいか。イヤホン来映画ってそういうもののはずだけど、これもまたアニメーションは意味そのものだからより抽象的な姿を明確な形でもって教えてくれる。世界をつかもうとしたプロセス。