このレビューはネタバレを含みます
「天地創造」「失楽園」「イエス・キリスト」「最後の晩餐」のプロットに沿った極めて宗教的な作品。夫を神、妻を地球というメタファーが、最初の訪問者の一悶着までを「アダムとイブ」の話に即していたのは気づかなかった。
考察を読んで謎だった要素が一本の線に繋がったので爽快感を感じた。その点以外は、胸糞映画。人の家に入り込み、自分のモノのように物を使い、挙げ句の果てには家を破壊。1番イライラした部分は夫。この作品の中で夫は神に即しているので、主導権は完全に彼にある。そのため、夫の言う事は全てであり、妻は不条理な展開を受けないといけないハメになる。
妻のトラウマのような空想、床に染みる血、謎の夫婦達は一体なんなんだろうと推理して見ていたが、最後に文字通り全てがぶっ壊された笑。展開が読めない作品は好きだが、やはり胸糞悪い話は嫌い。
