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ハウス・ジャック・ビルトのNTKのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
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極悪非道、悪趣味、生まれながらにして?のシリアルキラーで強迫性障害持ち、技師で家を建てる夢を持つジャックの自己弁明的にされる殺人のお話、と字面は凄いし映画としてもなんかとんでも無いものを観た!な!と
二つ目の話で、あれ程まで丁寧に掃除したはずなのにカーペットの下に、椅子の足の下や絶対にあり得ないはずの壁掛けの絵の裏に血痕が残っているのではという強迫性障害描写が1番見ててァァァッ!?っと共感というか居心地の悪さに襲われこっちまでゾワっと心配性が爆発してしまった…嫌だ…、ジャックとそんな部分を共感して?しまうのだけは嫌だな…
予告編を見る限り目も向けたくない程の殺人描写ばかりなのかと思い込んでいたけど見てみるとグロくて無理です!と根を上げる程でもなかったし超個人的には「アンチクライスト」の方が居心地悪かったな

ジャックと会話しているヴァージはダンテの神曲でのヴァージルと同一人物なのか、ラスト付近で現れたヴァージは現世にも介入できる存在か、はたまたジャックの幻想なのかあやふやな描き方が何とも言えずラスト付近は釘付けになってしまった、地獄?のうごめく人体や真っ赤な溶岩など地獄描写が恐ろしくも美しくて好き、ラスト、ジャックが「ネガにこそ全てがある」と言ったように地獄の溶岩のネガに黒い光が、というのは地獄や破滅の中にこそジャックなりの求めた光があった、という事なのかな…??
(難解で難しそうな本作だったけどいつの間にかもう一回観たいな…と思ってる自分がいるし円盤が欲しくなってしまった〜!)
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