カロリー高いので2日に分けて見た。サイコパス倫理観ガタガタ映画なのだけど、シュール系ブラックコメディのテンションで見たら変な部分に気持ち悪い笑いが仕掛けられていて面白い。
"ラースの考えたさいきょうの地獄"を見させられたような気がした。
ヨーロッパのキリスト教文化や聖書、宗教絵画に造詣があればより高いコンテクストでの面白さを愉しめるはず。(私は"地獄の門"オマージュとゲーテの地獄篇くらいしか分からなかったけど)
不条理とアンチテーゼ、タブーの数々に触れながらも、ラースがやりたかったのはナンセンス作品ということではなく、作中にも出てくるように"芸術"が作りたかったのだと思う。
偏執的、狂った登場人物描かせたらやはりラースは一級品。佳作です
