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君は恋人のtunicのレビュー・感想・評価

君は恋人(1967年製作の映画)
5.0
だいぶ前に荒木一郎目当てでみていたけれど、その頃はまだ日活感度が低かったせいかそれほどおもしろいと思わず…いまみたら最高じゃないの!浜田光夫の復帰作はターキー製作・裕次郎監督「君は恋人」。いきなりのメタ構成。クランクインの日にオープンカーで現れる浜やんを温かく出迎えるスターたちは、劇中でも似顔絵描きやらとんかつ屋やらいろんな役柄でご祝儀共演。顔ぶれみるだけで楽しい~。やくざに虐げられるジュクの流しは荒木一郎に克美しげる。リアルではこっちが犯罪者だっつの。マネージャーのファンファン率いるジャニーズは流しというよりジェット団。あおい輝彦しかわからないけどみんな足長い~。やくざ志望の浜やんは鉄砲玉に使われ克美しげるをドスで斬りつけ、悪いやくざを皆殺しに。こんな悲劇は浜やんにふさわしくないと、旋盤工仲間のスパイダースが脚本家の渡哲也に書き直しをやいやい迫ったおかげで軌道修正。更生して旭プロデュースのもと歌手をめざす。和田浩治の似顔絵モンタージュのおかげでかつての恋人小百合もみつかるが時すでに遅し…。九ちゃんの公開番組に呼ばれて復帰作への抱負を語り二人でいい歌声響かせたのち、会場の渋谷公会堂から桑沢方面へ和泉雅子と駆け出してエンド。現実とフィクションが交錯しすぎてもう何が何やらわからないけど、このようなかたちで再出発を祝われる浜やんは幸せもの。君は恋人。浜田光夫はみんなの恋人。
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