rmhチョコがけ

50年後のボクたちはのrmhチョコがけのレビュー・感想・評価

50年後のボクたちは(2016年製作の映画)
3.0
青春ロードムービー‼︎
青春ものあまり好きじゃないけど、ロードムービーなら好きだということに気付いた。

ありがちな設定ですよ。
はみ出し者の少年と変わり者の転校生が、夏休みという長期休暇に盗んだ車で走り出す、ていう…
「グッバイ・サマー」に激似だった。
https://pedia.watcha.com/ja-JP/comments/boY2lJn0K7QWO

原作有り、名匠監督が撮った割には、ものすごく薄っぺらくて、伏線回収ほぼ無し、冒頭と結末の辻褄が合わないなど、突っ込みどころは満載だが、なんだかついつい惹かれて観てしまった。

なぜか考えたが、登場人物のルーツかな?これも主人公マイク以外の人物設定が浅過ぎてよく分からないんだけど、この物語のキーパーソンであるチックがとても謎めいていて、どんな種明かしが⁈と惹きつけられた。
ちなみに種明かしは、無い。

チックはロシア系だと、劇中では発言している。
国籍はドイツ、14歳、性的対象は男性、施設暮らしをしていた?見た目はアジア系。
なんとも謎めいた存在のまま、変わり者で自信のないマイクを振り回して消えてしまう。
原作に当たるしかないのかな。

一番良かったのは、学校のマドンナであるタチアナより、道中知り合った、ホームレス生活を送りながらプラハにいる姉に会うことだけを希望に生きていたイザのほうが最高の女だよ、てチックが言ったシーン。
そしてマイクにも、お前は退屈な男なんかじゃない、て。

ステレオタイプに拘束されがちな学校生活において、自分らしく生きること、価値観の自由なんかを突いてて良かった。