観よう、観ようと思っていた一作。ようやく鑑賞。韓国サスペンス・スリラーが注目を浴び始めたのもこの頃でしょうか。
バイオレンスな描写に変わったカメラワークが特徴の今作。観たことあるなぁと思っていたら、タランティーノでした。そして、この年のカンヌ国際映画祭の審査委員長だったタランティーノもこの作品をいたく気に入ったようで、カンヌのグランプリをあげてます(笑)確かにタランティーノ好きにはたまらないテイストなのかもしれない。
だが、ただバイオレンスなだけではない。ストーリーのテーマが非常に重く深く、心に残るものになっている。復讐に燃える主人公、罪と罰…人間的なテーマが後半にしっかりと描かれているし、その終わらせ方も考えさせられるものになっている。ラストシーンの主人公の、あの表情が何とも言えない。
その主人公を演じたチェ・ミンシクがいい演技をしている。冒頭からどんどん表情が変わる。素晴らしい。
これは予想以上に良かった一作。バイオレンスな描写が大丈夫なら観て頂きたい。