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オールド・ボーイのwasewaseのレビュー・感想・評価

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)
3.5
ご存知、2004年第57回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した、我が日本が世界に誇る(?)「マンガ」が原作となった作品です。チェ・ミンシクがいい、ユ・ジテがいい、カン・ヘギョンもいい。役者の演技がこれだけ良くて、脚本も構成もしっかりしているのだから、受賞も納得という作品です。ただ鑑賞後の爽快感は、今ひとつかもしれませんが(苦笑)。

非現実的な要素が主体となって、描かれているので、溶け込むまでに多少時間がかかるかもしれませんが、謎解きへ描写は、細かく描かれていますので、全体的に無理は感じられませんでした。脚本もしっかりしていますので、後半に向けて緊張感が高まっていく、そんな作りになっていますね。

とはいえ、何といっても役者がいいですねー。「シュリ 」のチェ・ミンシクが感情をコントロールした、激しい演技を最初から最後まで見せてくれますし、「春の日は過ぎゆく 」のユ・ジテが、憎むべき役柄ながら、哀愁を感じさせる演技を、うまく表現しています(一度「H [エイチ] 」の役のチョ・スンウとの対決を見たいです  笑)。これまたカン・ヘギョンもかわいらしいですよ。

ひとりの人間が持ち得る、怒涛のように激しく感情が揺れる様を、その役者達の見事な演技力の共演で、描いた作品です。感動作ではありませんし、サスペンスにしては、もうひとつかもしれませんが、娯楽映画として見てはいかがでしょうか。見てない方は是非どうぞ。

評価:★★★★☆
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