イチロヲ

お天気お姉さんのイチロヲのレビュー・感想・評価

お天気お姉さん(1995年製作の映画)
4.5
可能性への挑戦を信条にしている、意志堅固な新人女子アナ(水谷ケイ)が、自身の性的魅力を利用しながら、高みを目指していく。安達哲の同名コミックを実写化している、オリジナルビデオ作品。筆者は原作を読了済み。

原作コミックでは、気丈な振る舞いと庶民性(劣等性)を持ち合わせている主人公の「ギャップ萌え」が醍醐味となっているのだが、この実写版では主人公の型破りな言動とエキセントリックな人間性をメインに据えた脚色が施されている。

好色エロ爺の会長役を天本英世が演じており、フランスから帰国した会長の娘(白島靖代)が、主人公のライバルとなって立ちはだかる。番組内でパンチラする程度だったサービス・シーンが、バーレスク調のミュージカルへと発展を遂げていく。

ピンク映画の製作陣ということもあり、女優の自慰行為とオッパイサービスが違和感なく(?)盛り込まれる。水谷ケイのポテンシャルが最大限に引き出されており、アナーキズム満載の正しいコメディを教示してくれる。
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