邦題からもっとポップな内容を想像してた。
途中で気づいたのだが、
主役である2人には固有名詞が無い。
いつも一緒にいて、
弟は兄ちゃんとも呼ばないし、
兄も弟の名前など呼ばない。
ちょい出の富裕層には
役名がしっかりあるのにもかかわらず。
子供たちの遊び場を更地にし、
オトナたちの思惑いっぱいにオープンしたレッドカーペット貼りのピザ店。
初めて目にするピザに
ヨダレを垂らしながらも
自分たちが石炭を集めるだけの賃金では
口にするなど遠く及ばないことを知った2人は、あの手この手を尽くすのだが。
(あ、犬は売れなくてホッとした^^;)
デリバリーでは正確な住所が無いために断念、
ようやくお金を貯めて店に出向けばスラムの子ごときがと相手にされず。
憧れのピザは遠去かるばかり。
挙句は…。
おばあちゃんへの暴言の後悔を
表情だけで表現した大きなカラスの卵くんが切なかった。
期待したちゃぶ台返しはなかったけど、
ラストシーンの2人のセリフには
それだけでじゅうぶんしてやったり、だった。
好きな作品になった。
演じてくれてありがとう。